PHILOSOPHY理 念
精神保健看護は、人が生きるすべての状況で必要とされ、多学術分野を横断する学問です。人間や社会を理解し、課題に向き合うとき、精神保健看護の知識を活用することで、思いがけない視界が開示されることがあります。精神保健看護を通して人や世界がつながるとき、新たな知・仕組み・モノが生まれることがあります。
Integrated Mental Health Nursing (IMHN)は、Person-centered Approachの視点に立脚し、①メンタルヘルスのプライマリーケアから専門的なケア、フィジカルケア、ソーシャルケアの融合、②多学問や多文化の境界を越えた学際的・国際的なパートナーシップ、③Lived Experience Workers(当事者や市民)との協働、から新たな精神保健看護を開発することを理念としています。
私は精神疾患をもつ人のケアを通して、メンタルヘルスの問題が以外にも私たちの身近な生活や世界の多様なところにあることに気づきました。国内外には、気候変動や自然災害、人道災害、病気や貧困、社会的差別などによって、健康がおびやかされ、生きづらさを抱えている人が多数存在しています。メンタルヘルスの問題をはじめとする様々な健康障害は、Social Determinants of Health (SDH)の影響を受けます。脆弱性を抱えた人々やマージナライズされている人々の声が誰かに届き、「誰一人として取り残されない社会」の実現を願って活動したいと思います。
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1
精神保健看護の基盤知識として、人や集団の認知・感情・思考・行動を理解するためにPsycho-Dynamic-Assessmentに関連する理論やフレームを学びます。
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2
精神保健看護を含むあらゆるヒューマンサービスの領域で、精神保健看護の知識を活用するための視点を探求します。
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3
学生のキャリアデザインを支援します。ひとりひとりの学生の経験、価値、希望、その人らしさを大切にします。
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4
研究室のメンバーは、対等な関係で、開かれた対話を大切にします。
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5
世界との壁を低くし、文化の混淆から新しい価値を生み出します。
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6
人々の健康に関する社会課題の解決に向けて、多学問分野や当事者・市民などのLived Experience Workersとのパートナーシップを大切にします。

